京都瓦技術専門学院

千有余年もの長い間、都として栄えてきた古都京都瓦業界におきましても、高度な技能　技術を維持し、 文化を育んできたとの高い評価を受けています。
又、その特色を伝える建造物が至る所に点在し 我々の目を楽しましてくれます。 この、多くの瓦葺き師の先人達が受け継いできた伝統の技を これからも後世に伝えていくことを第一の目的にと、 設立いたしましたのが「京都瓦技術専門学院」です。
未来を担う優秀な技能士を育成するため 基本から応用まで幅広い訓練を行っています。
「瓦屋根」の本場である京都の当学院には、 全国各地から生徒が集い、 昭和５４年開校以来、現在まで養成訓練課程　３２１人、 短期訓練課程　３１０人もの卒業生を社会に送り出しています。
   

 

訓練目的

屋根工事業における各段階の 基礎的な作業技術を習得させるとともに 訓練指導員の指示のもとで、技術及びその関連知識を会得し、併せて人格の形成と職業人としての自覚を目的とする。

   

訓練方針

各事業所において、応用実技の訓練を行い、当学院においては各課程の基礎的な技術・知識等の習得につとめ、 技能の向上を目指し　 また、厳正でかつ心の通った日常生活の指導のもとに、 将来事業所内の指導員として、さらには有能な社会人として、尊敬され得るような人間形成を目指す。

 

 

目　標

各種屋根材の中でも粘土瓦は屋根工事の基本。
当学院が瓦葺きの技能習得に主眼を置いているのは、 瓦葺きの考え方があらゆる屋根材に応用できるから。 また、訓練生の独自性や協調性を引き出すため、 研修旅行を二年に一度行う他、座禅、技能祭への作品出展、窯元見学、 社寺仏閣見学、訓練校対校のスポーツ等、健康的で有意義な催しを行い、 柔軟な考え方と個性的な感性を養う。

   

特　徴

普通課程では、まず人格の修養と職業人の自覚を 高めるための、一般社会教養と精神教育に主眼を置くとともに、 関連専門学科・器具及び工具の取り扱い・瓦や資材の配置 及び割付・施工図・合端・葺き上げ等施工技術・技能の 一般的な作業程度を習得させる。
短期課程では、普通課程の内容に肉付けをするとともに、 本葺き・特殊瓦・敷瓦等より豊富な知識を習得し、 あわせて国家技能検定合格を目指す。