京都府瓦技術専門学院

歴史・伝統・文化が息づくまち古都京都。瓦葺きの屋根もまた同じ時を刻み、今もなお京都の街並みに彩を添えています。
千有余年の時を経て、瓦葺き屋根は、美しさはそのままに、より安全で安心なものへと進化を遂げました。
多くの瓦葺き師の先人達により受け継がれてきた技と、大切に守られてきた美しさを後世に伝え、日本の文化である瓦葺きを継承してまいります。
『京都瓦技術専門学院』では、未来に活躍する優秀な瓦葺き師の育成を目的として、基本から応用まで幅広い訓練を行っています。
昭和54年の開校以来、全国各地から生徒が集い、多くの瓦葺き師を社会に送り出しています。

訓練目的

屋根工事業における各段階の基礎的な作業技術を習得させるとともに、指導員の指示のもとで、技術及びその関連知識を会得し、併せて人格の形成と職業人としての自覚を持つことを目的とする

訓練方針

各事業所において、応用実技の訓練を行い、当学院においては各課程の基礎的な技術・知識等の習得につとめ、技能向上を目指し、また、厳正でかつ心の通った日常生活の指導のもとに、将来事業所内の指導員として、さらには有能な社会人として、尊敬され得るような人間形成を目指す。

目標

各種屋根材の中でも粘土瓦は屋根工事の基本。
当学院が瓦葺きの技能習得に主眼を置いているのは、瓦葺きの考え方があらゆる屋根材に応用できるから。
また、訓練生の独自性や協調性を引き出すため、技能祭での施工実演、窯元や社寺仏閣見学、訓練校対抗のスポーツ等、健康的で有意義な催しを行い、柔軟な考え方と個性的な感性を養う。

特徴

【普通課程】
職業人としての自覚を高めるため、一般社会教養と精神教育に主眼を置き、器工具取り扱い・瓦や資材の配置及び割付・施工図・合端・葺き上げ等、施工技術・技能の一般的な作業工程と関連する専門学科の習得を目指す。
【短期課程】
普通課程修了者又は、同等の技術を有する者を対象とし、本葺・特殊瓦・敷瓦等、より高度な知識を習得し、国家技能検定合格を目指す。
【向上訓練】
技能向上訓練として、技能士のスキルアップを目的とした訓練を行う